LPG内燃機関工業会

LPG内燃機関工業会について

LPG内燃機関工業会(以下内工会という)とは、市販されているガソリン車のLPG化改造を行う事業者及びLPG機器メーカー・賛助会で構成する業界団体であり、LPG改造認定工場によって改造を行っております。

会長挨拶

いつ頃からLPG車輌が走り始めたのか?
LPG自動車の歴史の紐を解いてみますと、LPGを燃料とした自動車の始まりは、当内工会初代会長を務めました日本瓦斯㈱(ニホンガス㈱)本山社長が昭和30年前半に家庭用ボンベを配送用ダットサントラックに10Kgボンベを搭載して日本の道路を走らせたのが始まりです。
当時は原油不足もあり、ガソリン価格の3分の1の費用で走行できるLPガスエンジンが注目を浴び、LPガス内燃機関利用拡大に拍車が掛けられると共に様々な開発がなされてきた訳です。しかしながら度重なる不測の事故等が相次ぎ、保安の重要性を熟慮しつつ、後の昭和37年12月に安全なる利用と運行を目的として内工会設立に至りました。
こうして今日に至るまでメーカー仕様車種(LPGタクシー車輌)以外、貨物・乗用車等は内工会が開発研究に力行を注いできました。

それではLPG車輌のメリットについて触れてみます。LPG車輌のメリットは大きく分けて二つあります。
一つは優れた環境性能。二つ目は燃料単価の安さにあります。

では一つ目の何故、環境に良いのか。
LPG自動車用の燃料として販売されるLPGはプロパンとブタンの混合物で、オートガスとも呼ばれております。常温において1MPa(メガパスカル)以下の比較的低い圧力で液化し、体積が250分の1となることからガス燃料としては可燃性に優れるハイオクガソリン並みのオクタン価であります。燃焼時の発熱量当たりのCO2排出係数はガソリンや軽油よりも低く、クリーンな燃料として幅広く利用されております。又、煤煙もほとんど排出されずPM(粒子状物質)が測定限界以下であることやNOx排出量が低いことも特徴の一つです。

ではLPGを燃料とする原動機はどの様な仕組みになっているのか。
LPG改造エンジンといっても大まかにいえばエンジン本体の構造はガソリンエンジン同様、火花点火内燃機関であり、燃料供給装置を変更して点火時期などを調整する程度で改造できる訳です。
燃料供給装置は従来、ガスミキサーと呼ばれる装置が用いられていましたが、近年では電子制御燃料噴射方式(日本では気体噴射方式)が用いられ、LPG噴射装置の制御用として別途コンピューターを増設し、更なる性能アップに繋がっております。

こうして内工会は環境性能に優れた車輌を一台でも多く普及出来る様、新機種のキット開発は勿論、性能性の向上を目指し精進してまいりました。
結びになりますが、当内工会は正会員・メーカー会員・賛助会員を合わせ107社が一丸となり、改造費のコストダウン・メンテナンスの充実性などを高め、今以上にユーザーに喜ばれる改造LPガス自動車の普及増大に努めて参ります。

LPG改造自動車についてのお問合せは、ホームページ内の お問合せ よりご気軽にご相談頂ければ幸甚に存じます。

LPG内燃機関工業会  会長 中村 正人

LPG内燃機関工業会
会長 中村 正人

LPG内燃機関工業会概要

目的

目的 LPG内燃機関の部品及び関連機器の技術習得と向上ならびに普及を通じて公共安全確保すると共にLPG内燃機関工業の健全な発展を図り、もって我が国産業経済の発展及び環境保全に寄与することを目的とする。
尚、本会で云う「LPG内燃機関」とはガス燃料機関を云う。
LPG内燃機関の部品及び関連機器についての機器、材料等の調査及び研究LPG内燃機関システム等についての開発研究、関連官庁及び関連団体との連携・協調、LPG内燃機関工業会会員相互の親睦と情報の交換

事業内容

  • LPG内燃機関及び関連機器の保安ならびに技術基準の調査
  • LPG内燃機関及び関連機器についての機器、機材等の調査及び研究。
  • LPG内燃機関システム等についての開発研究。
  • 関係官庁及び関連団体との連絡、協調。
  • 会員相互の親睦と情報の交換。
  • その他の本会の目的達成に必要な事項。
名称 LPG内燃機関工業会
所在地 〒285-0806
千葉県佐倉市大篠塚1570
TEL:043-483-6336
FAX:043-483-6337
設立 昭和37年12月10日
会員数 90社(令和4年1月現在)
役員  こちら を参照してください